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<菊池教育会の沿革>

 一般社団法人菊池教育団として、大正4年文部省認可創設。目的として「菊池郡内の教育及び風儀の発達改善を図る。」と当時の定款に記されています。

 顧みますに、教育団の設立から今日まで、先輩各位の並々ならぬ努力、教育への情熱は他人ごとではなく脈々と伝わってきます。

 設立以来90余年の歴史は平坦なものではなかったようです。菊池郡内の学校に奉職する教員は俸給の百分の一を団費として納入。大正14年菊池教育団立菊池図書館落成。昭和13年菊池郡内の教育的会合の場として菊池教育会館が落成し広く活用されてきました。

 当時、教育団百年の長期計画に充てんとして、団員自ら鍬を取り、植樹や下草刈り作業に汗を流したことは語りぐさとなっています。

 戦後、教職員組合が結成され、教職員は校長、教頭を問わず組合員として加入していました。しかし、その後、入会者の減少とともにその運営は火の車で教育団の存続が危ぶまれるようになりました。建物の売却、蔵書の菊池市への移管、立木の売却、貸し車庫など多くの事業が実施されてきましたが、思うようにはいかず、団長及び専務理事の苦労は痛ましい限りで、解散に至らなかったことが不思議なくらいでありました。

 昭和50年代の記録によれば、菊池教育団が現状のままで推移すれば数年を経ずして団員数は皆無となり消滅するのは目に見えるとあります。

 幸いにして、歴代団長や専務理事の血のにじむような運営によって、基本財産としての教育会館や敷地及び東部の山林五町歩程度が残り、運用財産としてかなりの金額が残されています。これを基盤として、菊池郡市の教育振興に寄与されるようひたすら願うものです。と記されています。

 平成の時代を迎えた菊池教育団は、上記の資産運用でつないできましたが、有価証券の運用もますます悪化し、経営陣の高齢化、健康問題、後継者の問題もあり、解散やむを得ずという状況に陥っていました。

 時は、平成18年3月。創設以来90余年。先賢が築かれた歴史ある文教菊池の灯を消すことは忍びない。新たな発想で出直すこととして、再生の道を探すことに取り組んできました。

 定款を大幅に改正し「一般社団法人 菊池教育会」に名称を変更しました。現・退職教職員を中軸に、一般の方、企業関係の支援者とともに地域ぐるみの会員による地域体制に改め、文教の郷づくりをめざす菊池教育会として再出発をすることができました。

 発足して丸3年。多くの方のご支援のおかげで基盤がやっと整ってきたところです。

 

 

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